●一文字 ダシの味わいストレート●
一文字の功績は函館塩=透明スープ、あっさり、細いストレート麺という概念を打ち破り、スープは南茅部産の昆布と比内鶏、豚骨が絡みあい分かりやすい塩味を体現。麺も道産小麦とデュラム粉をブレンドし歯ごたえがあり喉越しも良好。オープンするやいなや地元客、観光客問わずに行列のできる店となりました。素材にこだわる店はテーブル上にあまり調味料が置いていないことが多いのですが、この店はなんと生ニンニクとニンニクつぶしまで置いてあります。味に対して独りよがりではないところも好感を持てます。

 ●一文字から独立した斉藤店主の魂の一杯●
一文字の塩がフォルティッシモとすれば(やしろ)の一杯はメゾフォルテといったところでしょうか。動物系にほんのりと煮干の香りも感じられます。油分が少ないながらも旨味成分が2段で来る感じでワザを感じます。具のキクラゲの歯ごたえ、柔らかいチャーシュー、味付き煮玉子とマニアから一見まで満足できる一杯です。味噌、醤油、つけ麺、餃子とメニューはスベリ知らずです。そして、店員の対応、元気の良さなどもスパイスになっております。(680円)

●一文字派生したこってり派 ちゃっちゃ屋
キャッチコピーがトンコラ。コラーゲンが入った豚骨を意味するそうです。今年の春にオープン。正直言うとコッテリタイプが苦手な僕は足が向きませんでした。とはいえ百聞は一食に....スープは意外にもクリーミーでまろやか。あの天下一品を思い出させる感じです。ラーメン店に重要な要素であるオリジナリティ、イメージ付けはポイント高しです。そして、更にポイントが高いのは自家製のマー油です。これを数滴入れると、味に深みが増します。
(690円)